2003年12月に華々しくデビューを飾った『黄金の味噌ラーメン』も
今年で5年目を迎える。花月ラーメン職人達は、デビュー5周年目を飾る
念願となる『第二の黄金の味噌ラーメン』を遂に完成させた。
実は、『第二の黄金味噌』の完成はもっと早くに予定されていたのだが、
『これぞ、黄金味噌の冠を継ぐ味だ!』と納得のいくものには
容易に辿り着けなかったのだ。
それというのも、初代の『黄金味噌』自体が数百にも及ぶ味噌の
組み合わせの中から到達した味作り。
それに並び追い越す味を見つけることなど、
砂漠に”黄金の秘境”を見つけるようなものだからだ。
幾多の味噌を調合する試みも成功と呼ぶにはほど遠く、
一時は『第二の黄金味噌』のプラン自体が暗礁へと乗り上げそうな日々が続いた。
そこで彼らが考え出したこと、それは味噌にこだわった『黄金味噌』だからこそ、
その第二弾となる味は味噌以外の食材にこだわり、
その食材と味噌との新たな可能性を引き出そうというものであった。
そうして、一旦味噌から離れた彼等は、通常の味噌ラーメンからは
想像もできない食材と味噌の掛け合わせに挑んだ。
その後、幾多の困難を乗り越え遂に『第二の黄金味噌』は誕生したのだ。
その不可思議なネーミング『X王子』とは、
『デビュー5周年を飾る黄金味噌の第二バージョン』を意味する。
V(ローマ数字で5を意味する)VERSIONで、その二つのVとVがくっつきX、
黄金味噌の冠を継承する者として王子が付けられた。
そして、Xには隠し味となる数種類の食材と味噌との掛け算で生まれた味わい
であること。また数学で用いられるように、未知なるものを追求する
姿勢をも同時に意味するのである…。
期間限定ラーメン『黄金の味噌ラーメン』登場。当時は今の太麺ではなく、ちぢれた細麺仕立て。
また、ノーマルタイプと辛味噌タイプの2通りの味が選べた。
同時期には『伝説の茶樹きのこ入り中華そば』が並売されたそうだ…。
終了後も、止むことのない復活要望の声に動かされ
遂に『嵐げんこつらあめんBLACK』と共にレギュラーメニューとして復活。
当時開催された『R-1グランプリ』でそれまで発表された24もの期間限定ラーメンの中で、
人気投票第3位という好成績を得た。以後、現在の太麺へと変更…。
一部、具材の盛り付けが変更されて『黄金の味噌ラーメン強化月間』が開催された。
普段は気になりつつも、他のラーメンをついつい注文しちゃうという多数の方に召し上がって頂いたという。
『こんなに美味しいなら、もっと前から食べとけば良かった』なんて声もきかれ、『銀次郎シリーズ』同様に
つけ麺を望む声、『げんこつラーメン』シリーズのように、新たなラインナップを望む声が多く寄せられた。
そして、その声が花月ラーメン職人達の希望の光となり、
『第2の黄金の味噌ラーメン』創作の道へと彼らを誘うのであった…。
・江戸川橋店(東京都)・春日店(東京都)・イオン八千代緑が丘店(千葉県)・武蔵新田店(東京都)